国道173号旧線 はらがたわ峠 〜まだ古い道へ



ここを閲覧されている方は多くの確率で、「酷道」「旧道」「廃道」が好きな方々だと思う。 そしてそれをwebに公開している私も同様、そういうサイトを見て回り情報を得たりもしている。

そんな「お気に入り」中でも特筆してfavoriteなサイトがある。ここで紹介するのもおかしいのだが(苦笑) 「旧道倶楽部」というサイトだ。 このサイトのタイトルでもある「R173」を調べているうちに当ったのである。 内容が近畿圏に限れば多分に重複しているのはご容赦願いたいとしても、その内容の濃さは格段に違う。 是非一度、見てみるといいだろう。そして私は自分のトコで何を書いてるのだろう(笑)

その「旧道倶楽部」を見ていると、どうやらはらがたわ峠にはもう一つの旧道があるらしい。
ただ現旧道造成に伴い、旧旧道の峠側の道は失われているとの事。

サイトタイトルに「いなさん」を掲げる以上、通行出来ようが不通だろうが行かない 訳はないだろう。

旧道の峠の手前(池田側より)に杉林があるが、ちょっと手前に杉林にポッカリと空間がある。 おそらくここが旧旧道への入り口だったのではないだろうか。

先の参考サイトにもあるように、峠側の道は無くなっている。 峠側にある空間の先には砂防ダムが聳えているだけだ。

それでは下からのアプローチだとどうだろうか。 初めてこの旧道に訪れた時も妙な空間である事には気付いていたが、まさか旧旧道があるとは 思いもしなかった。

この先何があるか分らないので、車輌での突入は回避。というか突入出来る車輌でもないのだが。 歩き出すと明らかに「道」であると確信出来るだけの幅があり、思いの外足元はしっかりしている。

ただ倒木や積もった落ち葉は凄い事になっているので手袋と長靴は必携。夏になれば鎌か鉈もいるかも しれない。

10分ほど歩くと、今で言う「ヘアピン」の箇所に出る。 ここは大きな杉の木が道を塞いでいて、思わず他の回避路 ―他に道は無いのかと探してしまった。

私がここを訪れた時に最大の難所はここの倒木だった事を記しておく。 枝を掻き分け、木を潜り、歩みを進めた。

先のヘアピンから更に進むと、道は段々と廃道の様相を呈してきている。が、道の存在は しっかりと認識出来る。また道中に電信柱(?)の 跡らしきモノもいくつかあり、細部に渡り観察する価値がある。

また、下を流れる川を見下ろすとそこもちょっとした空間であり、かつての「川沿いにあった道」を思わせてくれる。 ここはらがたわ峠は北摂にある旧道 ―遺構の中でもその価値は随一ではないだろうか。

やがて現旧道のガードレールが視界に入り、いつでも現旧道に戻れる処まで登ってきた事を知る。 不法投棄のゴミが凄いことになっている。が、私も凄い事になってしまっていた。

道を見失ってしまっていたのである。進むべき進路は、今いる地点を軸にヘアピンを描き登るべきか、 それとも直進するのが正しいのか?ここまでは普通に道なりに歩いてこれたが、ここで詰まってしまった。

ヘアピンの先も、直進する先も不法投棄のゴミ山や、落葉、倒木、土砂などによりもはや道の線形は 掴めない状況だった。こんな時、どうすべきか。

登るしかないでしょう。

古坂峠でやってみたように山肌を伝う。すると視線の先にあきらかに人工のモノと分る石組みを見つけた。 先の地点より葛折れて登るのが正解だったようだ。

道の痕跡を見つけたものの、道自体はすっかり埋まってしまい「道路探索」という意味ではゲームオーバー を迎えた。

ガードレールがすぐそこにある。が、それをまたいで現旧道に出ようとは思わなかった。 もうちょっと何か、見つけられるモノはないかと辺りを見ていた時だ。 足元に「界」と刻まれたキロポストの様なモノを発見。ここは昔の町境(村境、群境)なのだろうか。

ガードレールの向こう側から見れば、「何やってんだ?」と思われる事確実なのだが、「界」の傍にしばらくの間 座り込んでいた。

先述の「川沿いの空間」を左に紹介しておく。 帰りもこの廃道然とした道を歩いて帰る事にした。何も知らなければタダの「廃道」もしくは「作業道」なのだが、 私的には圧倒的な雰囲気を持つ「古道」だ。その雰囲気を楽しみたい。

そう思うのは、やはりこの道に思い入れているからだろうな(苦笑)



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