国道169号旧線 伯母峯峠道

伯母峯峠。「峠道」とは言っても北側は県道40号として供用されており、この大台口隧道を経て 大台ケ原ドライブウェイとなる(県道表記としては40号のまま)

この峠道の下には「新伯母峯隧道」という狭いながらも延長約2キロの長大隧道が有り、それまでは こちらの道が使われていたのだろう。

鋭い諸兄ならば「新」の文字に気付かれたかと思う。この旧道には既に封鎖されてはいるが、「伯母峯隧道」 の抗口がある。ちなみに北側の抗口は存在しない。

分岐より旧道を走り出すとコレである。この先が思いやられる。 もし崩落で不通となっていれば。―分岐では「通行止め」の看板が脇に除けられていたので大丈夫だと 思っているのだが、どうなってるか分からないよな。

そして更に下ると、 伯母峯隧道の抗口が待っている。その先は見えない。当たり前か。北側の抗口が無いのだから。残された扁額は今もキレイで、せめてこの扁額ぐらいはどこかに保存しておけば 良いのに。などと思った。

ここ、大台ケ原は近畿圏でも相当な山間であり、峠の大台口隧道まで相当登る。 登る途中、だんだんと寒くなってきたのが分かるほどに。

で、おそらく5分の1ほど降りてきたと思うのだが、軽い崩落、落石が目につく程度で、極めて困難な状況に は遭遇していない。「道が長いだけで、案外楽勝なのかもな」ここで公開できるか否かが心配になるほど、 普通の道に思っていた。何せ近年施工されたと思われる法面や保護壁、ガードレール。アスファルトも普通にキレイだと思えるレベルだ。

まだ全体の2割程度しか来ていない。そのコトをすっかり忘れていた。

鼻歌交じりで降りてくると、気持ちよくスパイラルカーブを走ってくると、アスファルトが切れているではないか。いやいやいやいや、こんなのは予想の範疇だ。と落ち着かせる。

アスファルトが切れただけで、こんなのを見ると身が竦む。 しまいにはガードレールが見慣れた旧式に変わる。おいおいおいおい。 この先に激しく困難な箇所があったら面白いやないか。なんて思う余裕は無い。

おっかなびっくり降りてくる。途中で施工段階と思しき木材で、深くなった洗掘を越えた際に、エキゾーストパイプを擦ってしまう。妙な叫び声が山間に木霊する。しかし誰も何も来ない旧道。

ようやく舗装路に到着。・・・しかしこの後すぐに未舗装に戻り、また舗装路に〜と目まぐるしく変わる。 画像ではしっかり法面施工された様に見えるが、その上からごっそり土が抜け落ちていた。恐ろしい。

再び未舗装となり、下る下る。路面自体はフラットダートなのであまり怖くは無いが、車重がそこそこあるので、冗談半分でカウンター当てると滑る滑る。これがまた面白い(笑

道中で激しい物件といえばこれぐらいか。推定1〜1.5トンくらいの岩。あとは細かな落石が多数。 そして更に下ると本当の旧道跡が見れたりして、かなり満足できた。いや、お勧めしているワケでは無い事を断っておきますが

やがて道はフラットダートからガレ始める。東の川ほどでは無いが。まだまだ工事半ばといったトコロから、いつかキレイな良路として復活するのか?なんて思ったりも。全線舗装路になったなら、また楽しい道が増える。等と思う。

植生にまみれたガードレールから、現道が見える。 フフフ。まさかこんなトコロに人がいるなんて思うまい。もうすぐこの道も終わりかぁ。なんて思うと 寂しくなってきた。

名も無き橋の上にて。あとは現道沿いに走り、合流するだけだ。

橋の下は倒木ダムが出来ており、キレイな水を貯めている。…ってアカンのと違うのかこの状況(汗) 訪れたのが日曜なのもあり、たまたま工事関係者と会う事もなかったが、普段から工事されているのだろうか?そういや重機の類なんかも見なかったし…

早期に工事完了される事を願う。

道中、唯一見つけた案内。これが無ければ路線で「旧国道」と言っても疑わしい事仕方ないのだが。 「道路情報・通行注意」とだけある。落石も落盤も崩落も倒木もあるからこの一言で片付いてしまうよな。などと妙に納得。

路面は水溜りがいくつかあるものの、再びフラットダートに戻り、走りやすい。 オフ車or軽トラなら楽勝なんだろうな。

そして生還。・・・って通行止めなのかよ!
こっち側から来たら、まあ立ち入ろうなんて思わないかもな。道も狭いし。

今回の教訓
片側で通行止めの看板を除けていても、もう片方がそうだとは限りません。

通行は、何があっても自己責任で。




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