ブレーキキャリパー&パッドの点検、交換
今更細かな説明は要らないと思う。ブレーキキャリパーは油圧によりピストンを迫出す部位であり、 パッドはキャリパーによって迫出たピストンに押される事により、ディスクローターを捉え、その摩擦 により制動する道具である。
こうして書くと何とも簡単な仕組みなのだが、その簡単な仕組みに命を預けている事をお忘れなく。
また路面に近く、ローターに削られたパッドの粉をもろに浴びる箇所だけに定期的に洗浄してやりたい。 ほったらかしにしておくとパッドのカスや、雨水、泥埃などでピストンシールが駄目になり、 ピストンの固着の原因になってしまう。固着するとピストンが動かないのだが、迫出た状態で戻らなかったり、 もしくはブレーキを掛けようにも固着しているが為にパッドがローターを捉えなかったり。
整備不良が即事故に繋がる部分なのである。純正よりも社外品を目にすることが多いと思う。私も社外品を入れています。値段はそんなに変わらなかったと思いますが…
「どれでもいいよ」が行き付く回答になるのですが、街乗りオンリーでカーボンパッドはどうだか。 自分の用途にあった素材にするのが無難かと。
セミメタル最も普遍的な材質かと。ドライ・ウェットでも変わらない性能。温度変化にも安定した制動性能を発揮。 ただし絶対的な制動性能では他の二つに若干劣る。
シンタードレバー握り始めの初期制動の立ち上がりの良さ、絶対的な効力、ウェットでの性能が良いとされる。 ただしハードブレーキングの連続を要求するような使い方をするとすぐにヒートしやすい傾向。
カーボン絶対的な制動性能を発揮し、高温にも強い。が、冷寒時にその性能を発揮できない事も。 磨耗も早く、高価。
あと留意する点といえば、パッドの持つローターへの攻撃性ですかね。 減るのはパッドだけではなく、ディスクローターも同じです。こればっかりは情報収集して、尚且つ 自分で実際に使用して感じるのが良いかと。
ブレーキ関係の注意事項間違っても、何があってもCRCなどの潤滑油で洗わない。止まらなくなります。 洗う時はバケツいっぱいの水に中性洗剤で丸洗いでも可。再組み付けの時にボルト類の締め忘れ、 締め増しには注意。
それでは簡単ながら作業紹介
|
ピンスライド1P、2P、対向4P、6P、対向2Pなど多くの種類があるが、その構造は大きく変わらない。 パッドピンによってパッドを備え、またパッドピンがスライドピンを兼ねている事もあるが。 洗浄、点検の際に必要なのは、ボルト類に対応した工具(◎ボックスレンチ○メガネレンチ△スパナ) 先の細いプライヤー。ブレーキクリーナー(脱脂剤)とシリコングリス、ヤスリ。 あとバケツ一杯の水と洗剤(台所洗剤で可)、小さなブラシ(ハブラシで代用可) |
|
まずはパッドピンをすぐに外せる様に、パッドピンを緩めておきます。βピンなどで止めてる場合は先に βピンを外しておきます。(一コマ目の画像) そしてキャリパー本体を外します。外す時にパッドがディスクを挟んでるので取り外しに苦労するかも しれませんが、ブレーキライン(ホース)を痛めない様に気をつけてください。 |
|
キャリパーに「これでもか!」というぐらい洗剤をかけて、ピストン廻り、本体ともに歯ブラシで 磨きます。磨いては水洗い、磨いては水洗い。これを繰り返せば大抵の場合綺麗になるはずです。 そして指でピストンを戻します。このとき指で戻らないぐらい硬くなっていたらシール類の交換、 オーバーホールを考えましょう。先にパッドを入れてマイナスドライバーで抉るという手段もあります。 |
|
外したパッド、スプリング、パッドピンも洗います。パッドピンに錆が浮いている様なら、コンパウンドで 磨いてやります。コンパウンドでは手遅れな程錆が浮いていたら交換も考えてください。 パッドピンに薄くグリスを塗布します。 パッドの残量を確認しつつ、パッドの裏面(ディスクに接しない面)に薄くグリスを塗り、元の通りに組み付けていきます。 |
|
先述の「マイナスドライバーで抉る」図。組み付けてから梃子の原理でもってピストンを納めます。 あとはディスク、パッドの接する面にグリスなどついてないか確認しながら、元の通りに組みつけます。 組みつけた後は、緩みが無いか確認、増し締め等ちゃんと点検してください。 そして最後に忘れてならないのは、ピストンを押し戻しているので、ブレーキレバーをポンピングして しっかりピストンを出しておかないと、いざ走り出してから怖い思いをする事になります。 |