フロントフォークオイルの交換


フロントフォークとは
その役割を紹介
1:ステアリング
2:サスペンション
3:タイヤを支持し、ブレーキの制動に耐える

リアサスとは完全に別物と考えてください。ただサスの働きをするだけでは無く、ホイールを支持し 制動時にはそのストッピングパワーに負けない剛性が求められるのです。

よって「ストレスの多い箇所」とも言えます。エンジンに次いで過酷な仕事をこなす部分と言えるでしょう。 しかし「リプレイスサス」を言うと殆どがリアサスをイメージし、案外忘れ去られがちな部分でもあります。

豪華なリアサスを求めるばかりでなく、たまにはフォークオイルを変えてみる事をオススメします。 その効果は、特に年式の経った車輌なら劇的なまでに体感する事が出来ます。

但し、その手順の煩雑さや求められる正確さを考慮すると、誰しもが出来るとは言えません。
カートリッジ式、テレスコピック式で構造が違う事もあり、ここでのレポートが全車種に当てはまるとも限りません。
まずは、お店に依頼してその作業を見せてもらうのもいいかもしれません。

オイルの選び方

基本的にサービスマニュアル推奨粘度を選びましょう。 硬い軟らかいが気になるトコロですが、乗り物にならないからといって簡単にまた入れ替えれるモノでは ありません。

カスタマイズするには、ネット上やお店にて情報を集めてからトライしても遅くはないので。

サスペンションのバランス
リアにばかりブランド品を入れ、フロントがおざなりになっている。まあ良くある事です。
「リアはオーリンズフルアジャスタブル奢ったけど、フロントは全く」
なんて方は是非、フォークオイルを替えてみてください。

「たかだかオイルを替えるだけ。」それだけですが、たったそれだけでバイクが別物になります。 おそらく「走り」も変わるでしょう。

私信ですが、私はフォークオイルを替えたが為に、リアの貧弱さがより一層目に付くようになりました(苦笑) これはこれで、悩みどころなのですがね(^^;

それでは簡単ながら作業紹介


まずは工具&用品紹介

工具はメガネ、ソケット。ヘキサゴンレンチもラチェットで使うソケットと早回しに使うL字のモノを。 バイスグリップはメーターケーブルの取り外しに必要。ダストシール脱着にマイナスドライバーがあると便利。 使う機会は2回だけだが、メスシリンダー。これが無いと作業が出来ません。

で、用品はパーツクリーナーにCRC。もちろん洗浄、潤滑に使います。 そしてフォークオイル。粘度10のモノを用意しました。あとは事前に用意しておいたダストシール。 画像にはオイルシールもあるのですが、即席工具が用意出来なかった為に今回は見送る事に。

フロントを浮かせて、ホイールを外す前に各部を緩めておきます。フロントを浮かせてからでは 転倒する危険があるので車重がある内に緩めておきます。

トップブリッジ、アンダーブラケット、アクスルシャフトを緩めます。アクスルシャフトは跨って右フォークの下部に シャフトを止めるヘキサがボトム下部にあります。まずそれを緩めないとシャフトは取れません。 アンダーブラケットは緩めたら、また軽く締めます。そうしないとジャッキアップした際に抜け落ちるので注意。

フロントキャリパーはホースガイドも纏めて外します。スタビライザー装着されてる場合はこれも忘れずに。

そして忘れてならないのがスピードメーターケーブル。バイクグリップで握り込み軽く回すと取れます。

ここまでやったらフロントを浮かせます。フレーム下部にジャッキをあてがい、左右均等になるように 浮かせましょう。傾いていると、フォーク組み付け時に左右の調整が難しくなります。

フレームをジャッキアップするのだが、クランクケースの後ろ寄りな位置を ジャッキアップした方が無難。前よりだとずり落ちる可能性あり

そしてフロントホイールを浮かせたら、シャフトの取り外しに掛かります。 ホイール下に足を入れ、支えた状態にしてからやるとシャフトが抜きやすいです。

一人での作業なので、変に力を加えて転倒しないかと冷や冷やしながらの作業でした(苦笑)

フロントホイールが外せたら、良い機会なのでホイールベアリングやケーブルメーターギアも点検しましょう。 汚れていたら洗浄し、グリスアップしておきます。

ホイールを外し、フロントフェンダーも外したら、いよいよフォークをブラケットから抜き取ります。

ブラケットの2本のヘキサを緩めるとストンと落ちます。一旦画像の位置で止め、ブラケットを仮止め してからキャップボルトを緩めます。

ここでは緩めるだけですよ。

半回転ほど緩めたら、再度ブラケットを緩めてフォークを外します。 外したフォークは傷つかないように(特にインナーチューブ。ここが傷付くと致命傷)置いておきます。

そしてキャップボルトを外します。構造上、中にカラーとスプリングが入っているのでキャップを 外すと飛び出してきます。怪我をしない様に気をつけましょう。

もちろんキャップを明後日の方に向けてから作業してます。

こんなモン顔に当たろうモンなら、鼻血どころでは無いと思う(汗

そしてオイルの抜き出しに掛かります。最初に出しただけでは無く、インナーチューブをストロークさせて 最後の一滴まで搾り出します。ある程度出なくなったら今度はボトムケースのドレンボルトを外し、ここからも 抜き出します。古いオイル一滴も逃さないつもりでやりましょう(なかなか難しいのですが)

ストロークさせて、内部にオイルの影も見えなくなったら良いと思います。

そして新しいフォークオイルを用意します。XJR400の場合、426ccが指定量です。 ただメスシリンダー内にも若干残る事を考慮して427cc用意しました。

溢さない様に、ゆっくりと注いでいきます。

オイル注入したら、手で何度かストロークさせてオイルが行き渡る様にします。 そしてスプリング、カラーを内封し、キャップボルトを締めます。中からスプリングが反発し ボルトを締めるのも一苦労なのですが、ここでボルトが舐めると終わりです。根気よく舐めない様に 神経を集中させて作業します。

両方合わせて8回は締めなおしたな(苦笑)必死なあまり、画像無し。すいませんorz

ここまで終えたら、外した逆の手順で組み付けて行きます。

2本のサスを装着し、アクスルシャフトを仮組みします。この時シャフトが手で取り付けられない様だと 2本の位置が悪いと言う事になります。走行に大きく関わる重要な部分なので、ここもオイル量同様に慎重に作業します。

ここも3、4回やり直したかな。高さが大きく違うとまっすぐ走らないしね

正しい位置が出たら、そのままブラケット、トップを締めてからシャフトを取り外し、フェンダーを付けます。 そしてホイールを仮組し、キャリパー、スタビライザーを取り付けます。

ホイールを仮組し、キャリパーなど取り付けたら軽くホイールを回してやります。 特に異常が無ければホイールは回りますし、ブレーキを握ればそれも止まります。

そこまで確認を終えたら、ジャッキを下ろして外し、再度ボルト類の締め作業に入ります。 トップブリッジ、ブラケット、フェンダー、スタビライザー、キャリパー、アクスルシャフト、 スピードメーターケーブル、シャフト固定ヘキサ。点数は多いですがどれも忘れずに。

そして軽く試走してからまた、緩みが無いか点検し、増し締めして作業は終了です。



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