オイル交換


エンジンオイルの役割について

エンジンオイル(以下オイル)の役割といってもただ単に「潤滑」しているだけでなく、 パーツの冷却、洗浄、防錆やシリンダーとピストンリングの隙間を埋めて圧縮維持(密閉効果)などの 仕事をしている。バイクの場合は車に比べ高回転高出力な為、オイルにとって非常に負荷が掛かっている。 その為にいつまでも古いオイルで頑張らずに、定期的(季節の変わり目や交換サイクルを目安)な交換を行いたい。

エンジンオイルはどれが良い?

間違いが無いという意味ならメーカー純正。指定規格のモノで必要十分。 「夏場は硬め、冬場は柔らかめ」と粘度を替えるのもOK。 古い空冷エンジン(特に旧車)にハイスペックなオイルを奢るとオイル漏れを起こすというが、それは 現在のSSに比べクリアランスの大きい空冷車がオイルを逃してしまう為とも言われている(真偽は不明) 「どうかなー?」と思うぐらいなら分相応なオイルが良いかと(使い道にもよりますが)

「四輪用オイルはどうなの?」という疑問もあるかと思いますが、結論から言いますとNG。 大抵のバイクはミッションとクラッチが同一室内にあり、また一緒に潤滑している構造なので 近年の省燃費性を優先した四輪オイルは止めておいた方が無難。 何故なら省燃費性を実現するためにオイルにモリブデン(減摩剤)が含まれていて、そのモリブデンがクラッチを 滑らせる要因にもなる為。

なるべくバイクはバイク用オイルを入れましょう。

規格の見方

JASO MA = 二輪車に適した4サイクルオイル
JASO MB = MAに低摩擦特性を持つ

JASOとは日本自動車技術会(社)の事を指し、MA、MBともに二輪車向けで有る事を示します。 この区分けは上下を示すものではなく、総合的に見たオイルの性質をあらわします。クラッチ摩擦試験 の結果、基準値より摩擦が小さいとMB、そうでなければMAとなります。


APIグレード

上のグレード程、「良い」オイルと思っていただいてほぼ間違いありません。 近年だと下は「SG」上は「SL」(SI、SKは無い)に分類されています。 正式にAPI認定を受けているものはAPIのマーク(丸い奴)がついています。 が、オイルメーカーが自社独自でグレード付けしているのも少なくなく、あくまで目安と考えてください。


粘度の見方

オイルは温度が低いと硬くなり、高くなるとサラサラに(軟らかく)なります。 これが始動性や燃費、吹けあがりに影響してきます。硬すぎると始動が悪くなったり、燃費が悪化します。 逆に軟らかいと油膜が保てずに焼き付きの原因となったりもします。

オイルの粘度は「10W-30」「20W-50」などの様に??W-!!と表記されています。 ここの「w」はwinterの略で前が冷間時、後ろが暖間時の粘度を表しています。数字が大きいほど硬く、 小さいほど軟らかいと理解してください。

ただし、「10W-40」のオイルは温まっている方が、冷えている時より硬いワケではありません。 前と後ろの数字は全くの別物と思ってください。


簡単ながら作業紹介

必要なモノはオイル最低限必要量なだけ。廃油捨て(廃油処分については各自治体に問い合わせる事) 廃油受け(受け皿)。

工具類に関してはソケットレンチorメガネレンチ。パーツクリーナー、新品のワッシャー。

で、さっそく作業開始。まずは軽く暖機してオイルを軟らかくします。

そしてドレン下に廃油受け皿を置き、ドレンボルトを緩めて廃油します。 この時オイル給油口を開けていると抜きやすいです。

オイルフィルターにはカートリッジ式、インナー式とあり、ここで実験体になっているXJR400は カートリッジ式です。これは適合するフィルターレンチを使えば簡単に取れます。 取りつける際はカートリッジのゴムパッキンにオイルを薄く塗ってから付けましょう。

インナー式も基本的にやることは同じなのですが、車種によってはクラッチシリンダーに干渉するもの もあり、作業性においての差は様々。サービスマニュアルを読んでください。

ドレンボルトに付いているワッシャーは、ボルトとエンジンの間で潰れる事により密着性を高める 役割を果たしています。その役割の都合上、基本的に再使用は不可です。

「買い置きが無い」「購入を忘れた」などの場合は、ひっくり返して再利用してください。 正直オススメ出来ませんが…

廃油後にドレンを締めたら、新しいオイルをゆっくり注ぎます。 オイル交換のみ、フィルター交換時、エンジンOH時でオイル必要量は変わります。

オイルは必要量より気持ち少ないぐらい(あくまで「気持ち」です)に入れます。 足らなかったら継ぎ足せば済みますが、多かったらまた抜き取り作業からやり直しになってしまいます。

必要量注いだら、軽く暖機してからオイルレベルを確認してください。 点検窓、スティックゲージと方法は車種毎により違います。

この時足らなければ、継ぎ足せばOKです。多かったら作業はやり直しとなります。 オイルレベルを確認し、適正量であれば作業終了です。 

廃油受けや油で汚れた工具をパーツクリーナーで洗いましょう。



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